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記憶力を上げよう

2025/7/2

学校外で行われる合同相談会が各地で行われています。 

暑い中ご来場いただいた方、また、本校のブースにお越しいただいた方、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。 

 さて、皆さんの中に「私は頭が悪いから・・・」と思っていたり、言い訳に使ったことのある人はいませんか。一言に「頭がいい」といっても、様々な頭の良さがあります。ここでは中学生や高校生がよく使う「あの子は頭がいい」ということについて考えてみましょう。 

 「頭がいい」という表現は、中学生や高校生の場合「テストで点が取れる」という意味で使われることが多いと思います。テストで点が取れる人は、間違いなく記憶力が優れている人です。「数学は暗記科目ではない」という人もいますが、それは大学で習うような高等数学のことです。中学生や高校生の数学はパターンの暗記です。代表的なパターンを幾種類か覚え、それに当てはめていく練習をすればいいのです。それにしても、国語や英語で漢字や単語を覚えたり、社会や理科で大切な言葉を覚えたり、覚えることがたくさんあって大変ですね。 

 話を元にもどしましょう。記憶を大きく二つに分けると、「頭で覚える記憶」と「体で覚える記憶」になります。「頭で覚える記憶」は、難しい言葉ですが、脳の中にある「海馬(かいば)」に一時保存されます。しかしほうっておくとそのまま消えてしまいます。これを消さずに残すには、「海馬」から「大脳皮質」に移動させなければなりません。つまり、「海馬」は新しい記憶をファイルし、「大脳皮質」は古い記憶をファイルするところなのです。「大脳皮質」に保存された記憶は、長い間消えることはありません。ということは「大脳皮質」に記憶をファイルさせればいいことになりますね。「海馬」では、必要なもの、印象的なもの以外は削除されます。そこで残った、必要なもの、印象的なものが「大脳皮質」に移動するのです。ですから、皆さんが勉強するとき、「これは大切だ。絶対に覚えよう。」という強い意志を持つことにより、記憶が定着するのです。また、勉強をするときに「印象的」になる工夫も必要ですね。ポイントとなることを赤で書いたり、マーカーで色付けしたりするのはそのためです。あるいは、自分で「語呂合わせ」を作ったり、何回も繰り返したりすることも工夫の一つですね。 

 強い意志を持ち、自分なりの印象の深め方を工夫して学力を高めましょう。

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